関係性ワークショップ

『当たり前』って違うんだ パートナーと穏やかに違いを理解し合うワーク

Tags: 関係性改善, パートナーシップ, コミュニケーション, 価値観, ワークショップ

子供たちが独立し、パートナーと二人で過ごす時間が増えたという方もいらっしゃるかもしれません。これからの人生を共に楽しく、心地よく過ごすために、改めてお互いの関係を見つめ直したいとお考えになることもあるでしょう。

長年一緒にいると、お互いのことがよく分かっているように感じがちです。しかし、実はそれぞれが「当たり前」だと思っていることには違いがあり、それが無意識のうちに小さなすれ違いや、言葉にならないモヤモヤの原因になっていることも少なくありません。

この「当たり前」の違いに気づき、お互いを理解し、尊重する姿勢を持つことは、今後の二人の時間をより豊かにするための大切な一歩となります。この記事では、パートナーと穏やかに「当たり前」の違いを理解し合うための、自宅で簡単にできるワークをご紹介します。

なぜ「当たり前」の違いを知ることが大切なのか

私たちは、育った環境や経験、価値観によって、それぞれ異なる「当たり前」を持っています。例えば、「使ったものは元の場所に戻すのが当たり前」という人もいれば、「後でまとめて片付ければ大丈夫」という人もいるでしょう。

若い頃はお互いの違いも新鮮に映ったり、気づかないふりをしたりできたかもしれません。しかし、共に過ごす時間が長くなるにつれて、この小さな「当たり前」の違いが、お互いへの不満や期待外れに繋がりやすくなることがあります。

お互いの「当たり前」を知ることは、「あなたにとってはそうなんですね」と相手の立場や考え方を理解するきっかけになります。それは、相手を変えようとするのではなく、お互いの違いを認め、どうすれば二人が心地よく過ごせるかを共に考えるためのスタート地点となるのです。

パートナーと穏やかに違いを理解し合うワーク

ここでは、お互いの「当たり前」を発見し、穏やかに話し合うための二つのワークをご紹介します。特別な準備は必要ありませんので、リラックスできる時間を選んで、ぜひパートナーと一緒に試してみてください。

ワーク1:お互いの「当たり前」発見リスト

このワークでは、まずお互いが普段「当たり前」だと思っていること、無意識にそうしていることなどをリストアップしてみます。

ワーク2:違いを尊重する優しい伝え方練習

お互いの「当たり前」が違うことを知ったら、次はそれによって生じる「ちょっと気になること」や「お願いしたいこと」を、相手を傷つけずに伝える練習をしてみましょう。

ワークを行う上でのヒントと注意点

まとめ:違いを知ることは、より心地よい未来への第一歩

長年連れ添ったパートナーとの関係は、時間をかけて育まれていくものです。子供が独立し、二人の時間が増えた今だからこそ、お互いの「当たり前」の違いに目を向け、理解し、尊重し合うことは、今後の二人の人生をより心豊かなものにするための大切な鍵となります。

今回ご紹介したワークは、そのための小さな一歩です。お互いの違いを知ることは、時に驚きや発見をもたらし、また時には「なぜだろう?」と疑問を感じることもあるかもしれません。しかし、そこで感情的に反応するのではなく、「あなたにとってはそうなんですね」と穏やかに受け止めることから、新しい関係性が生まれます。

これらのワークを参考に、ぜひパートナーと二人で、お互いのことをもっと知り、違いを尊重し合える関係を築いていってください。そうすることで、これからの二人の時間が、より温かく、心地よいものとなることを願っています。