会話が弾む!パートナーの「過去の好き」と「今の関心」を知るワーク
パートナーとの時間をもっと豊かに:お互いの「好き」と「関心」を知るワーク
お子様が独立され、パートナーと向き合う時間が増えたという方もいらっしゃるかもしれません。一方で、一緒に過ごす時間が増えたからこそ、「何を話したらいいのか」「会話が続かない」といったお悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
長年連れ添う中で、お互いのことはよく分かっているつもりでも、実は知らなかった一面があったり、時間の経過とともに興味や関心が変わっていたりすることはよくあります。当たり前だと思っていた相手のことが、改めて新鮮に感じられることもあります。
これからの人生を共に楽しく過ごすために、今一度お互いの心に寄り添い、関係性をより豊かなものにしていくことは、とても大切なステップです。
この記事では、特別な準備や難しい操作は一切不要で、ご自宅で手軽に実践できる「パートナーの『過去の好き』と『今の関心』を知るワーク」をご紹介します。このワークを通して、会話が弾み、お互いの理解が深まるきっかけとなれば幸いです。
ワーク:パートナーの「過去の好き」と「今の関心」を知る
このワークの目的は、お互いの意外な一面や、時間の経過と共に変化した興味関心を知り、会話のきっかけとすることです。相手への新たな発見が、関係性に新鮮さをもたらし、今後の二人の時間をより楽しくするヒントになることもあります。
目的: * お互いの知らなかった一面を発見する。 * 会話のきっかけを作り、量を増やす。 * 相手への興味や関心を再燃させる。 * 二人の共通の話題や、これから一緒に楽しめることを見つける手がかりとする。
必要なもの: * 特になし(もしよろしければ、メモ用紙とペンがあると、話す内容を整理したり、相手の話を聞きながらメモしたりするのに役立ちます。必須ではありません。)
所要時間: * お互いに5分〜10分ずつ、合計10分〜20分程度から始められます。
具体的な手順:
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テーマを共有する: まず、パートナーに「これから、お互いの『昔、夢中になったこと』や『今、ちょっと気になっていること、いいなと思っていること』について、それぞれいくつか話してみない?」と提案してみてください。これは「二人の会話を増やすための楽しい試み」であることを伝えると、より前向きに取り組めるかもしれません。
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各自で準備する(数分間):
- 「昔、夢中になったこと」: 学生時代、若い頃、お子様が小さかった頃など、これまでの人生で「すごく好きだったこと」「時間を忘れて没頭したこと」「集めていたもの」「よく行っていた場所」などをいくつか思い浮かべてみてください。
- 「今、ちょっと気になっていること、いいなと思っていること」: 最近、テレビや本で見かけたこと、友人から聞いた話、街で見かけて「いいな」と思ったもの、これからやってみたいこと、行ってみたい場所など、今のあなたの小さな関心事をいくつか思い浮かべてみてください。
- すぐに思いつかなくても大丈夫です。無理にたくさん出す必要はありません。1つや2つでも十分です。もし、書き出すのがお好きであれば、箇条書きでメモしても良いでしょう。
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お互いに話を聞き合う(一人ずつ): 準備ができたら、一人が話し手、もう一方が聞き手となって始めます。
- 話し手: 用意した「昔夢中になったこと」や「今気になっていること」について、なぜそれが好きだったのか、どういうところが魅力だと感じているのかなど、エピソードを交えながら自由に話してみてください。専門的な知識は不要です。あなたの「好き」や「関心」を素直に表現することが大切です。
- 聞き手: パートナーの話に耳を傾け、興味を持って聞いてください。途中で遮らず、話し終わるのを待ちます。話を聞きながら、「へぇ、そうだったんだ」「面白いね」といった相槌を打ったり、話し終えた後に「それはいつ頃の話?」「具体的にどんなことをしていたの?」など、質問をしたり感想を伝えたりすると、会話がより深まります。否定的な意見や評価はせず、「知ろうとする」姿勢を大切にしてください。
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役割を交代する: 一通り話し終えたら、役割を交代し、今度はもう一方が話し手、もう一方が聞き手となります。
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感想を共有する: お互いに話し終えたら、「話してみてどうだった?」「聞いてみてどう思った?」といった感想を簡単に共有してみてください。「知らなかった一面を知れて面白かった」「話しているうちに昔を思い出して楽しかった」など、ポジティブな感想を伝え合うと、良い雰囲気で終えることができます。
ワークを行う上でのヒントと続けやすい工夫
- リラックスできる時間と場所を選ぶ: テレビを消して、落ち着いて話せる時間を選びましょう。食事中や寝る前など、二人がリラックスしている時間帯がおすすめです。
- 短い時間から始める: 最初から長く話そうとせず、お互い5分ずつなど短い時間から始めてみましょう。慣れてきたら時間を延ばしても良いですし、話題を一つに絞って深く話してみるのも良いでしょう。
- 無理強いしない: パートナーが乗り気でない場合は、無理強いせず、「また今度機会があったら話してみてね」と伝えましょう。ご自身の準備だけしておき、「私の昔の趣味なんだけど…」と一方的に話してみるだけでも、会話のきっかけになることがあります。
- 「正解」はないと知る: 上手く話せなくても、思ったように質問できなくても大丈夫です。大切なのは、お互いの「心」に関心を持ち、知ろうとする気持ちです。完璧を目指す必要はありません。
- 日常に溶け込ませる工夫: わざわざ時間を作らなくても、「今日のニュースで〇〇のことやってたけど、昔興味あったって言ってた分野だよね?」のように、日常の会話の中で自然と話題にできることもあります。
このワークから期待できる効果
このワークを実践することで、以下のような効果が期待できます。
- 会話のきっかけが増える: 共通の話題が見つかったり、「そういえば、昔〇〇が好きだったって言ってたけど、△△はどう?」のように、過去の話題から現在の会話に繋がったりします。
- お互いへの興味が再燃する: 長年の関係で「分かりきっている」と思っていた相手に、実は知らなかった一面があることに気づき、新鮮な気持ちで向き合えるようになります。
- 感謝や尊敬の気持ちが生まれる: 相手の意外な特技や、熱中してきたこと、挑戦しようとしていることを知ることで、尊敬の気持ちが生まれたり、日頃の頑張りに対する感謝に繋がったりします。
- 今後の楽しみを見つけるヒントになる: 昔の共通の趣味を再開したり、相手の「今気になること」を一緒に試してみたりと、これからの二人の時間で楽しめる新しいことを見つけるきっかけになります。
まとめ:これからを共に、心豊かな時間のために
お子様が独立され、これからの夫婦二人の時間が長くなる中で、改めてお互いを知り、心を通わせることは、今後の人生をより豊かにするために非常に価値のあることです。
今回ご紹介したワークは、お互いの「過去の好き」と「今の関心」という、身近でありながらも意外と知らない側面に光を当てるものです。難しく考えず、軽い気持ちで試してみてください。
最初はぎこちなくても、少しずつ続けていくうちに、自然と会話が増えたり、お互いの心への理解が深まったりするのを実感できるかもしれません。
これからの人生、大切なパートナーと心豊かな時間を重ねていくために、まずはこの簡単なワークから始めてみてはいかがでしょうか。お二人の関係性が、さらに温かく、心地よいものとなることを願っています。