パートナーの「小さな良いところ」を見つけて伝え合う簡単ワーク
パートナーとの関係に温かい光を灯す「小さな良いところ」ワーク
長い時間を共に過ごすパートナーとの関係は、日々の積み重ねの中で形作られていきます。お子様の独立などライフステージの変化により、お二人で向き合う時間が増えた今、改めてパートナーとの関係性を見つめ直し、これからの日々をより心豊かに過ごしたいとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
以前のように会話が弾まなかったり、お互いのことが分かりきっていると感じたりすることがあるかもしれません。しかし、たとえ小さな変化であっても、お互いを認め、感謝し合う気持ちは、関係性をより温かく、豊かなものへと育む力を持っています。
この記事では、日々の生活の中でパートナーの「小さな良いところ」を見つけ、それを伝え合うという simple なワークをご紹介します。特別な準備は何もいりません。普段の生活の中で少しだけ意識を変えるだけで、お二人の間に穏やかで温かいコミュニケーションが生まれることを願っています。
なぜ「小さな良いところ」を見つけることが大切なのでしょうか
長年連れ添うと、お互いの存在が当たり前になり、良い点や努力している点を見過ごしてしまいがちです。特に大きな問題がない場合、「特に伝えることはない」と感じることもあるかもしれません。
しかし、私たちは日々、少しずつ変化しています。新しいことに挑戦したり、誰かのために小さな配慮をしたり。そうした「小さな良いところ」に気づき、言葉にして伝えることは、伝えられた側にとって大きな喜びや安心感につながります。そして、伝える側も、相手への感謝や尊敬の気持ちを改めて感じることができます。
このワークは、お互いの肯定的な側面に焦点を当てることで、日常の中に隠れている温かい瞬間を見つけ出し、共有することを目的としています。
「小さな良いところ」を見つけて伝え合うワーク
このワークは、以下の簡単なステップで構成されています。無理なく、お二人のペースで始めてみてください。
目的: * お互いのポジティブな側面に意識を向ける。 * 感謝や尊敬の気持ちを言葉にして伝え合う。 * 日常的な会話のきっかけを作る。
必要なもの: * 特にありません。普段の生活の中で実践できます。
手順:
ステップ1:意識を向けてみる(日常の中で)
- まずは、パートナーの行動や言葉に少し意識を向けてみてください。普段当たり前だと思っていることも、視点を変えて見ると新しい発見があるかもしれません。
- 例えば、「いつもありがとう」と言ってくれること、美味しいお茶を入れてくれること、疲れている時にそっと寄り添ってくれること、新しいことに挑戦しようとしている姿、どんな小さなことでも構いません。
- パートナーが「してくれたこと」だけでなく、「していること」や「あり方」にも目を向けてみましょう。例えば、真剣に新聞を読んでいる姿、楽しそうに庭の手入れをしている姿、穏やかに話を聞いてくれる様子などです。
ステップ2:「小さな良いところ」を見つける(1日に1つでも)
- ステップ1で意識を向けた中で、「これは素敵だな」「感謝しているな」「尊敬するな」と感じる「小さな良いところ」を1つ見つけてみましょう。
- 例えば、「今日は朝早く起きて朝食を作ってくれた。ありがとう。」「仕事から疲れて帰ってきたのに、私の話を黙って聞いてくれた。嬉しかったよ。」「あなたが楽しそうに歌を歌っているのを見て、こちらも元気をもらったよ。」といった具体的なエピソードに基づくと、より伝わりやすくなります。
- 最初は難しく感じるかもしれませんが、練習するうちに自然と見つけられるようになります。
ステップ3:言葉にして伝えてみる(さりげなく、具体的に)
- 見つけた「小さな良いところ」を、パートナーに言葉にして伝えてみましょう。
- 伝えるタイミングは、感謝の気持ちが自然に湧き上がったときや、お互いが落ち着いて話せる時が適しています。特別な場を設ける必要はありません。食事中や、一緒にお茶を飲んでいる時など、日常のさりげない瞬間に伝えてみてください。
- 伝える際は、「〜してくれてありがとう」「〜なところが良いね」「〜な姿を見て嬉しくなったよ」のように、具体的に、そしてあなたの気持ち(ありがとう、嬉しい、尊敬など)を添えて伝えると、より心に響きます。
- 例:「今日の味噌汁、出汁の味がしっかりしていて、すごく美味しかったよ。ありがとう。」
- 例:「あなたが新しい趣味の話をする時の目がキラキラしていて、素敵だなと思ったよ。」
- 例:「疲れているのに、家のことを手伝ってくれて助かるよ。感謝しています。」
- 相手の反応を期待しすぎず、ただ「伝えたいから伝える」という気持ちで行うのがポイントです。
ステップ4:受け止める(もし相手から伝えられたら)
- もしパートナーがあなたの「小さな良いところ」に気づいて伝えてくれたら、感謝の気持ちを持って素直に受け止めましょう。「ありがとう」と一言伝えるだけでも十分です。
- たとえ、自分では意識していなかったことであっても、相手がそう感じてくれたことを喜びましょう。
ワークを続けるためのヒント
- 無理なく、少しずつ: 最初から完璧を目指す必要はありません。1日に1つでも、週に1つでも、できる範囲で始めてみましょう。
- 双方向を意識: あなたから伝えるだけでなく、パートナーが何か良いところを見つけたら、ぜひ言葉にしてもらうように促してみても良いでしょう(強要はせず、提案として)。
- 記録してみる: もしよろしければ、見つけた「小さな良いところ」や伝えた言葉を簡単なノートに書き留めてみるのも良いかもしれません。後で見返すと、お互いの良いところにたくさん気づけていることを実感でき、励みになります。
- 完璧ではない日があっても大丈夫: 毎日続けることが難しい日もあるかもしれません。そんな時は、自分自身を責めずに、またできる時に再開すれば良いのです。
このワークがもたらす可能性
この「小さな良いところ」を見つけて伝え合うワークを続けることで、以下のような変化が期待できます。
- 会話の増加: ポジティブなテーマでの会話が増え、コミュニケーションが円滑になります。
- お互いへの感謝と尊敬の深化: 日常の中に隠れたお互いの良さに気づくことで、感謝や尊敬の気持ちが自然と湧き上がります。
- 自己肯定感の向上: 自分の良いところをパートナーが見つけて伝えてくれることで、自信を持つことができます。
- 関係性の安定と温かさ: ポジティブなやり取りが増えることで、お二人の関係がより安定し、温かいものになっていきます。
今後の人生を共に楽しく過ごすために、まずは今日、パートナーの「小さな良いところ」を一つ見つけることから始めてみませんか。その小さな一歩が、お二人の関係に温かい光を灯してくれるはずです。