これから二人でやってみたいことリストを作るワーク
パートナーと「これから」を語り合い、人生後半をより豊かに
お子様が独立され、ご夫婦二人の時間が増えたという方もいらっしゃるかもしれません。これからの人生をパートナーとどのように過ごしていくか、考え始める良い機会かもしれません。
しかし、長年連れ添っているからこそ、改めて将来のことや、お互いの「これからやってみたいこと」について深く話すきっかけがないと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。あるいは、一緒にいても会話が弾まず、どうしたらよいかと感じている方もいるかもしれません。
今後の人生をパートナーと心豊かに過ごすためには、お互いの内面に目を向け、共通の楽しみや目標を見つけることが役立ちます。そこで今回ご紹介するのは、ご自宅で手軽にできる「これから二人でやってみたいことリストを作るワーク」です。このワークを通じて、お互いの新しい一面を発見したり、会話のきっかけを増やしたりすることを目指しましょう。
「これから二人でやってみたいことリスト」ワークとは
このワークは、難しく考える必要はありません。文字通り、これからパートナーと一緒に「やってみたいこと」を自由に書き出し、共有し、話し合うシンプルなものです。
小さなことから大きな夢まで、旅行に行きたい、習い事を始めたい、新しい趣味を見つけたい、美味しいものを食べに行きたい、近所を散歩したい、ボランティアに参加したいなど、どんなことでも構いません。「こんなこと言っても」と遠慮せず、思いつくままに書き出してみることが大切です。
このワークの目的は、お互いの願いや興味を知り、共通の楽しみや目標を見つけることで、今後の二人の時間をより充実させるきっかけを作ることです。
ワークに必要なもの
- 紙(ノートや大きめの紙でも構いません)
- ペン
- (あれば)付箋やカード
ワークの手順
特別な準備は不要です。リラックスできる時間と場所を選んで始めてみましょう。
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まずは「一人」で自由に書き出す
- それぞれが紙とペンを持ち、「これからパートナーと一緒にやってみたいこと」を思いつく限り自由に書き出していきます。一人で考えることで、周りの目を気にせず素直な気持ちを表現できます。
- 小さなことから大きなことまで、実現可能かどうかは一旦考えずに、どんどん書いてみましょう。例:「行ったことのない温泉に行く」「ベランダでハーブを育てる」「二人で昔の映画を観る」「地元の歴史散策をする」「新しいカフェ巡りをする」「ボランティア活動に参加する」など。
- 制限時間は設けなくても構いませんが、例えば10分や15分など時間を区切って集中して書き出すのも良いでしょう。
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お互いのリストを「共有」する
- 一人で書き出し終えたら、お互いのリストを見せ合います。
- 相手のリストを見て、「へぇ、こんなことに興味があるんだ」「これは意外だな」といった発見があるかもしれません。
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リストについて「話し合う」
- お互いのリストを見ながら、気になったことや共通する点について話し合います。
- 相手がリストに書いたことについて、「なぜそれをやってみたいの?」「具体的にはどんな風に?」など、優しく質問してみましょう。質問することで、相手の考えや気持ちをより深く理解することができます。
- 自分のリストについて話すときは、なぜそれをやってみたいと思ったのか、どんな気持ちがあるのかなどを言葉にしてみましょう。
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「二人でやってみたいことリスト」を作成する
- 話し合いを通じて、「これなら二人で一緒にできそうだね」「これは面白そう!」と感じたものを改めてリストアップします。これが「二人でやってみたいことリスト」になります。
- 無理にたくさんの項目をリストアップする必要はありません。まずは気軽にできそうなもの、お互いが心から「やってみたい」と思えるものをいくつか選んでみましょう。
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リストの中から一つ「選んでみる」(任意)
- 「二人でやってみたいことリスト」の中から、一番すぐにでも始められそうなものや、お互いが特に興味を引かれたものを一つ選んでみましょう。
- 選んだことについて、「いつ頃できるかな?」「何か準備は必要?」「どうやって調べてみようか?」など、具体的な計画の第一歩を話し合ってみるのも良いでしょう。
このワークで期待される効果
- 会話が増える: お互いの「やってみたいこと」について話すことで、自然と会話が弾みます。
- お互いの理解が深まる: 相手の意外な興味や価値観を知ることができ、新鮮な発見があります。
- 共通の楽しみができる: 二人で一緒に目標を持つことで、関係性にポジティブな変化が生まれます。
- 未来への希望が持てる: これからの人生を二人でどのように過ごしていくか、具体的なイメージを持つことができます。
- 一体感が増す: 同じ目標に向かって一緒に考えることで、パートナーとの絆を再確認できます。
ワークをより楽しむためのヒントと注意点
- リラックスした雰囲気で: 肩ひじ張らず、お茶でも飲みながら、ゆったりとした気持ちで行いましょう。
- 否定的な言葉は避ける: 相手が書き出したことや話したことに対し、「そんなこと無理だよ」「面白くなさそう」といった否定的な言葉を使うのは控えましょう。まずは「聞いてみる」「受け止める」姿勢が大切です。
- 完璧を目指さない: 一度で素晴らしいリストができなくても構いません。まずは始めてみることが重要です。リストは後からいくらでも追加したり変更したりできます。
- プロセスを楽しむ: リストを作るだけでなく、お互いの話を聞き、共に考える「時間そのもの」を楽しむことに価値があります。
- 定期的に見直す: 一度作ったリストを、例えば数ヶ月に一度など、定期的に見直してみるのも良いでしょう。状況や気持ちの変化に合わせて、新しい項目を追加したり、達成した項目に印をつけたりするのも励みになります。
まとめ:小さな一歩が、これからの二人を作る
「これから二人でやってみたいことリスト」を作るワークは、パートナーとの会話を増やし、今後の人生を共に楽しく過ごすための、簡単で心温まる方法の一つです。特別な道具やスキルは何もいりません。必要なのは、パートナーと共に未来を考えたいという少しの気持ちと、紙とペンだけです。
すぐにすべての夢が叶うわけではないかもしれません。しかし、お互いの「やってみたいこと」を知り、それを共有し、一緒に考える時間を持つこと自体が、二人の関係性をより豊かにしていくかけがえのない時間となるはずです。
まずは、気軽な気持ちで始めてみませんか。この小さな一歩が、これからの二人の毎日を、きっとより彩り豊かなものにしてくれることでしょう。