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日々のできごとから生まれる「気づき」をパートナーと話し合うワーク

Tags: 関係性改善, 会話, コミュニケーション, 気づき, ワーク, パートナー

パートナーとの時間、もっと心通わせるには

お子様が独立され、パートナーと二人で過ごす時間が増えたという方もいらっしゃるかもしれません。これからの人生を共に歩む中で、お互いのことをもっと深く知り、会話を弾ませたいと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

長年一緒にいると、ついつい「相手のことは分かりきっている」と思ってしまいがちです。しかし、日々の中で触れる情報や経験によって、私たちの考え方や感じ方は少しずつ変化しています。この小さな変化に気づき、共有することが、関係性をより豊かなものにする鍵となります。

この記事では、日常の小さな出来事から生まれる「気づき」をパートナーと話し合うことで、自然と会話が増え、お互いの理解が深まる簡単なワークをご紹介します。特別な準備は一切不要です。ぜひ、二人で試してみてください。

日々のできごとから生まれる「気づき」をパートナーと話し合うワーク

このワークは、難しく考える必要はありません。日々の暮らしの中で「へぇ」「なるほど」「面白いな」「ちょっと気になるな」と感じたこと、そこから少し考えたこと、それがあなたの「気づき」です。それをパートナーと分かち合う時間を持つことで、お互いの心に触れる機会が生まれます。

目的: * 日常の中に会話のきっかけを見つける * お互いの価値観や考え方の変化を知る * 新たな発見や気づきを共有する喜びを感じる * 聞く力、伝える力を自然と養う

必要なもの: 特にはありません。リラックスしてお話できる時間と場所があれば十分です。もし、後で見返したい場合は、簡単にメモを取るための紙とペンを用意しても良いでしょう。

具体的な手順:

  1. 時間を決める: まず、パートナーと二人で落ち着いて話せる時間を決めましょう。夕食後や寝る前など、毎日同じ時間でなくても構いません。週に数回でも、無理のないペースで続けていくことが大切です。時間は10分程度でも十分です。

  2. 「今日の気づき」を一つ話す: 一人ずつ順番に、今日一日(あるいは最近)の中で心に留まったこと、そこから生まれた「気づき」を一つ話してみましょう。

    • 例えば、「ニュースで見た〇〇について、自分はこう感じた」「テレビで紹介されていた△△という考え方に、なるほどと思った」「散歩中に見かけた□□を見て、ふと昔のことを思い出した」など、内容はどんなことでも構いません。
    • 仕事のこと、趣味のこと、人との会話、読んだ本や記事、見た風景など、日常生活のあらゆることから「気づき」を見つけることができます。
    • 「大したことじゃないんだけどね」というくらいの些細なことで大丈夫です。
  3. 興味を持って質問する: 話を聞く側は、相手の話に耳を傾け、もし興味を持ったり、もう少し詳しく知りたいと感じたら、優しく質問をしてみましょう。

    • 「それはどうしてそう感じたの?」「具体的にはどんなことだった?」「そこからどんなことを考えたの?」など、相手が話しやすいような問いかけを意識します。
    • ただ聞いているだけでなく、相槌を打ったり、「そうなんだね」と共感を示したりすることも大切です。
  4. 対話を楽しむ: 質問に答えたり、さらに別の話に派生したりと、自然な対話を楽しんでください。ここでは、相手の意見を評価したり、自分の意見を押し付けたりする必要はありません。お互いの考え方を知り、理解しようとする姿勢が重要です。

  5. 感謝を伝える: 話し終わったら、「話してくれてありがとう」「聞いてくれてありがとう」と、簡単な感謝の言葉を伝え合いましょう。この時間を共有できたことへの感謝を示すことで、また次も話したいという気持ちが生まれます。

ワークを行う上でのヒント:

小さな積み重ねが豊かな関係性を育む

この「気づき」を話し合うワークは、派手なものではありません。しかし、日常の中で意識的にお互いの内面に触れる時間を持つことで、少しずつ距離が縮まり、会話の引き出しが増えていきます。

「こんなことを考えているんだ」「こういうことに興味があるんだ」という新たな発見は、マンネリ化しがちな関係に新鮮さをもたらします。また、お互いの考えを尊重し合う経験は、信頼感をより一層深めてくれるでしょう。

これからの人生、共に笑い、共に考え、共に成長していくために、まずは日常の小さな「気づき」を分かち合うことから始めてみてはいかがでしょうか。このワークが、お二人の関係性をより豊かにする一助となれば幸いです。