話が弾む!パートナーとの関係を深める簡単な会話ワーク
パートナーとの時間、どう過ごしていますか?
お子様が独立され、パートナーと二人きりの時間が増えた方もいらっしゃるかもしれません。かつては忙しさに追われ、ゆっくり話す時間もなかったという方も、これからはお互いと向き合う大切な時間を過ごしたいと考えているのではないでしょうか。
しかし、いざ二人きりになると、昔のように会話が弾まない、何を話していいか分からない、と感じることもあるかもしれません。長年一緒にいるからこそ、改めて話すことがないように感じてしまうのは、決して珍しいことではありません。
これからの人生を共に、より豊かに、そして楽しく過ごすためには、お互いを理解し、気持ちを通わせるコミュニケーションが大切になります。そこで今回は、ご自宅で簡単に、特別な準備なしに実践できる、パートナーとの会話を自然に増やし、関係性を深めるためのワークをいくつかご紹介します。
自宅でできる!パートナーとの関係を深める会話ワーク
これらのワークは、難しいルールや準備は一切必要ありません。お二人のペースで、まずは気軽に試してみてください。
ワーク1:「今日の小さな発見」シェアタイム
このワークは、日常の中で見つけた小さな出来事や感動を共有することで、会話のきっかけを作り、お互いの関心事を知ることを目的としています。
- 目的: 日常の些細な出来事を共有し、会話のきっかけを作る。お互いの関心事を知る。
- 必要なもの: 特になし
- 具体的な手順:
- 一日の終わりに、お二人で一緒にリラックスできる時間(夕食後や寝る前など)を見つけます。
- それぞれが、その日一日の中で見つけた「小さな発見」や「ちょっと嬉しかったこと」、「へぇと思ったこと」などを心に留めておきます。例えば、「近所の花壇に新しい花が咲いていた」「テレビで面白いドキュメンタリーを見た」「スーパーで初めて見る野菜があった」など、どんなに些細なことでも構いません。
- 順番に、自分の「今日の小さな発見」をパートナーに話します。
- 話を聞く側は、相手の話に耳を傾け、「そうなんだ」「それは面白いね」といった簡単な相槌を打ちながら聞きます。質問があればしてみるのも良いでしょう。
- お互いの話を聞き終えたら、「素敵な発見だったね」など、簡単な感想を伝え合います。
- 期待される効果: 毎日話すネタが生まれることで、自然と会話の時間が増えます。お互いが何に興味を持っているのか、どんなことに気づいているのかを知ることができ、理解が深まります。
- ヒント: 毎日続けるのが難しければ、まずは週に数回から始めてみましょう。特別なことを見つけようと気負わず、本当に心に留まったこと、ふと目についたことで十分です。
ワーク2:「感謝の3つ」伝え合いワーク
このワークは、日頃なかなか言葉にしないパートナーへの感謝を具体的に伝え合うことで、お互いの存在に対するポジティブな気持ちを育むことを目的としています。
- 目的: パートナーへの感謝を具体的に伝え、関係性を温める。
- 必要なもの: 特になし
- 具体的な手順:
- お二人で落ち着いて話せる時間と場所を選びます。
- それぞれが、パートナーに対して「感謝していること」を3つ思い浮かべます。抽象的な「いつもありがとう」だけでなく、「今日の朝食を作ってくれてありがとう」「〇〇について相談に乗ってくれてありがとう」「頼んでおいたこれをしておいてくれてありがとう」のように、具体的な行動や出来事に対して感謝の気持ちを伝えるように心がけると良いでしょう。
- 順番に、相手に「〇〇さん(または名前)、今日(または最近)のことで、これと、これと、これ、この3つのことに感謝しています。ありがとう。」と伝えます。
- 感謝を伝えられた側は、「ありがとう」と受け止めます。その理由を説明したり、照れ隠しをしたり、相手の感謝を否定したりする必要はありません。ただ、相手の感謝の気持ちを受け取ることに集中します。
- お互いに伝え終わったら、お互いの温かい気持ちを感じてみましょう。
- 期待される効果: 感謝の気持ちが明確になり、相手に伝わることで、お互いの存在をより大切に思えるようになります。関係にポジティブな循環が生まれます。
- ヒント: 最初は少し照れくさいと感じるかもしれませんが、続けていくうちに自然と感謝を伝えやすい雰囲気になります。毎日でも、週に一度など、お二人に合った頻度で試してみてください。
ワーク3:「お互いを知る質問」ワーク
このワークは、長年一緒にいても意外と知らないお互いの内面や考え方について質問し合うことで、新たな発見をし、理解を深めることを目的としています。
- 目的: お互いの内面や考え方を知り、理解を深める。
- 必要なもの: 特になし(事前にいくつか質問を考えておくとスムーズです)
- 具体的な手順:
- お二人がリラックスして、じっくり話す時間を作ります。
- 事前にいくつか簡単な質問を準備しておきます。(例:「最近一番楽しかったことは何ですか?」「子供の頃、どんな夢を持っていましたか?」「これから新しく挑戦してみたいことはありますか?」「好きな食べ物ベスト3は何ですか?」「どんな時に一番幸せを感じますか?」など、気軽に答えられるものが良いでしょう。)
- 順番に、相手に質問を投げかけます。
- 質問された側は、正直に感じたことや思ったことを答えます。難しく考えすぎず、素直な気持ちを話しましょう。
- 答えている間、聞いている側は相手の話に耳を傾け、相槌を打ったり、さらに掘り下げる質問をしたりしても良いでしょう。ただし、相手の答えを否定したり、自分の価値観を押し付けたりすることは避けてください。
- 一つの質問について話し終えたら、次の質問に移ります。
- 期待される効果: 長年連れ添ったパートナーでも、意外な一面や考え方を発見することがあります。お互いの価値観や人生観への理解が深まり、より深いレベルで繋がりを感じられるようになります。
- ヒント: 質問はあらかじめリストアップしておくとスムーズですが、会話の流れで自然に出てきた質問に答えても構いません。お二人が楽しいと感じる雰囲気で行うことが大切です。
ワークを続けるためのヒント
これらのワークは、一度きりで終わりではなく、継続することでより効果を発揮します。続けるためのいくつかのヒントをご紹介します。
- 完璧を目指さない: 毎日決まった時間にできなくても、週に何度かでも、できた時に行えば大丈夫です。義務感ではなく、お二人のペースで楽しみながら続けましょう。
- 短い時間から始める: 最初は5分や10分でも構いません。短い時間でも継続することが大切です。
- リラックスできる雰囲気で: 食事中や寝る前など、お二人が落ち着いて話せる時間を選びましょう。お茶を飲みながらなど、リラックスできる雰囲気を作ることも大切です。
- お互いを尊重し、耳を傾ける: 相手の話を最後まで聞き、否定せずに受け止める姿勢が何よりも重要です。
- 結果にこだわりすぎない: これらのワークの目的は、会話を増やすこと、お互いを理解すること、そして何よりもお二人で一緒に時間を過ごし、楽しむことです。すぐに劇的な変化がなくても、続けることで少しずつ関係は変化していきます。
まとめ
パートナーとの会話が減ったと感じることは、決して特別なことではありません。しかし、これからの人生を共に歩む上で、お互いの気持ちや考えを知り、温かい関係を育むことは、お二人の幸せにとって非常に大切です。
今回ご紹介したワークは、どれもご自宅で簡単に、特別な準備なしに始められるものです。ぜひ、お二人で「これならできそうかな」と思うものから、気軽に試してみてください。
これらのワークを通じて、お二人の間に自然と会話が増え、お互いの理解が深まり、笑顔の時間が増えることを願っています。小さな一歩から、これからの人生を共に、より心豊かなものにしていきましょう。