関係性ワークショップ

パートナーと語り合う これから知りたい・体験したいこと

Tags: 関係性改善, 会話, ワーク, 夫婦, パートナー

子供たちが独立し、パートナーと過ごす時間が増えたという方は多いのではないでしょうか。これからの人生を共に歩む上で、パートナーとの関係をより心地よく、豊かなものにしたいと願う気持ちは自然なことです。しかし、いざ二人きりになると、これまでの忙しさの中では気づかなかった「会話の少なさ」や「共通の話題の不足」に戸惑うこともあるかもしれません。

「何を話したら良いのか」「どうすればもっと楽しく過ごせるのだろう」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。今後の二人の時間をより充実させるためには、意識的にコミュニケーションを取り、お互いの心の内や新しい興味関心を知ることが大切になります。

ここでは、パートナーとの関係性を再構築し、これからの人生を共に楽しく過ごすためのきっかけとなる、簡単で心に寄り添うワークをご紹介します。特別な準備は何もいりません。お二人のペースで、ぜひ試してみてください。

なぜ「これから」について話すことが大切なのか

人生の節目を迎え、これまでの役割や日々の過ごし方が変わる中で、お互いがこれからどんなことに興味を持ち、何を学びたいと考えているのかを知ることは、新しい会話の糸口になります。

過去の思い出を語り合うのも素晴らしい時間ですが、「これから」に目を向けることで、未来への希望や楽しみを共有できます。それは、二人の関係に新たな刺激と活力を与え、共に歩む道のりをより明るく照らしてくれるでしょう。お互いの知らない一面や、意外な共通の関心が見つかるかもしれません。

ワーク:これから知りたい・体験したいことシェアワーク

このワークは、お互いがこれからどんなことに興味を持ち、何を学びたい、どんな体験をしてみたいと考えているかを分かち合うシンプルなエクササイズです。

目的: * お互いの新しい興味や関心を知り、会話のきっかけを作る。 * 共に楽しめる可能性のあることを見つける。 * 今後の人生へのポジティブな視点を共有する。

必要なもの: * 紙とペン(またはノート)

手順:

  1. 静かで落ち着ける時間と場所を選びましょう。 お二人でゆっくりと話せる、リラックスできる環境を用意してください。
  2. 各自で考える時間を持つ: まず、それぞれが静かに「これから知りたいこと」や「これから体験してみたいこと」を紙に書き出してみましょう。難しく考える必要はありません。漠然とした興味でも、具体的な目標でも、心に浮かんだことを自由に書き出してください。5つでも10個でも、思いつくままに書き出してみましょう。
    • 例:「昔読んだ本の続きを読みたい」「〇〇地方の歴史について学びたい」「ギターを始めてみたい」「陶芸体験に行ってみたい」「行ったことのない駅で降りて散策してみたい」「地域のボランティアに参加してみたい」「新しい健康法を試してみたい」など。
  3. 書き出したことをシェアする: 書き終えたら、お互いに紙を見せ合ったり、声に出して読み上げたりして、内容を共有します。
  4. 質問し合い、耳を傾ける: 相手が書き出したことについて、興味を持った点や、なぜそれに興味を持ったのかなどを質問してみましょう。相手の話を否定せず、「そうなんですね」「面白そうですね」といった相槌を打ちながら、まずは丁寧に耳を傾ける姿勢を大切にしてください。
  5. 感想や共通点を話し合う: お互いの興味について、感想を伝え合ったり、「私もそれ少し興味があったんだ」「それは知らなかった、面白いね」といった共感や新しい発見について話します。もし、お互いの興味が重なる点や、二人で一緒にできそうなことが見つかれば、それについて話し合ってみるのも良いでしょう。

ワークを続けるためのヒント

まとめ:これからを共に、より豊かに

この「これから知りたい・体験したいことシェアワーク」は、難しいテクニックは何も必要ありません。ただ、お互いの「これから」に目を向け、心を開いて語り合う時間を持つだけです。

このワークを通じて、もしかしたら今まで知らなかったパートナーの意外な一面を発見したり、「それなら一緒にやってみようか」と共通の新しい楽しみが見つかったりするかもしれません。たとえ共通の点が見つからなくても、パートナーが何に興味を持っているのかを知ることは、会話の幅を広げ、お互いをより深く理解することにつながります。

子供たちが巣立ち、二人の時間が増えた今だからこそ、改めてお互いに向き合い、「これから」を共有することで、二人の関係はさらに温かく、豊かなものになっていくでしょう。ぜひ、肩の力を抜いて、楽しみながらこのワークを実践してみてください。