パートナーと昔の楽しかった思い出を振り返り、未来の二人時間を豊かにするワーク
これからの二人時間、どう過ごす?「昔の楽しかった思い出」から見つける未来のヒント
人生の節目を迎え、パートナーと二人で過ごす時間が増えたという方もいらっしゃるかもしれません。これまで子育てや仕事で忙しい日々を送ってきた中で、いざ向き合ってみると、どうも会話が弾まなかったり、一緒に楽しめることが少なくなったと感じたりすることもあるのではないでしょうか。
「この先、パートナーとどんな風に時間を過ごしていこうか」と、漠然とした不安や期待を感じている方もいるかもしれません。
ここでは、そんな皆様が、パートナーと今後の人生をより楽しく、心穏やかに過ごすための一つの方法として、「昔の楽しかった思い出」を振り返り、それを未来の二人の時間につなげていくための簡単なワークをご紹介します。特別な準備やスキルは必要ありません。お二人のペースで、気軽に始めてみてください。
ワーク:昔の「楽しかったね」を語って、これからの「これもいいね」を見つける時間
このワークの目的は、過去のポジティブな思い出を共有することで会話のきっかけを作り、お互いの価値観や興味を再発見し、そこからこれからの二人の共通の楽しみや目標を見つけることです。過去の良い記憶は、未来への希望のヒントになります。
目的: * パートナーとの会話を増やす。 * お互いの過去の経験や感じ方を深く理解する。 * 共通の興味や価値観のヒントを見つける。 * これからの二人で楽しめることや目標を見つけ、関係性に前向きな気持ちを持つ。
必要なもの: * 特別なものは必要ありません。お二人でゆっくり話せる時間と場所があれば十分です。 * もしあれば、思い出の写真や品物などを用意すると、より話しやすくなるかもしれません。 * 気が向いたら、話し合ったことをメモするための紙とペンを用意するのも良いでしょう。
具体的な手順:
さあ、パートナーと一緒に、昔の楽しい思い出を探しに出かけましょう。以下のステップで進めてみてください。
ステップ1:リラックスできる時間と場所を準備する
- お互いに落ち着いて話せる時間(例えば15分〜30分程度)を決めましょう。無理のない範囲で、短時間から始めるのがおすすめです。
- リビングのソファでくつろいだり、お茶を飲みながらテーブルについたりと、リラックスできる場所を選びましょう。
ステップ2:一人ずつ「昔の楽しかった思い出」を語る
- どちらか一方から、昔(結婚前でも後でも構いません)の楽しかった思い出を一つ選んで話してみましょう。
- どんな思い出でも構いません。例えば...
- 初めて二人で旅行に行った時のこと
- 共通の趣味に没頭していた時のこと
- 大変だったけれど、一緒に乗り越えて楽しかった経験
- 何気ない日常の一コマだけど、なぜか心に残っている出来事
- 友達や家族と過ごした楽しい時間
- 思い出そのものだけでなく、「なぜそれが楽しかったのか」「その時どんな気持ちだったのか」を具体的に言葉にしてみましょう。
- 話を聞く側は、相手の話を遮らず、じっと耳を傾けましょう。「うんうん」「そうだったんだね」など、相槌を打ちながら聞くと、相手も話しやすくなります。
ステップ3:相手の話を聞いて感じたことを共有する
- 相手が話し終えたら、感想や感じたことを伝えてみましょう。
- 「あの時、そんな風に思っていたんだね。初めて知ったよ。」
- 「私も同じように感じて嬉しかったことを思い出したよ。」
- 「その話を聞いて、〇〇さんのこういうところが好きだと思ったよ。」
- 過去の出来事に対するお互いの感じ方や、新しく気づいた相手の一面などを共有することで、理解が深まります。
ステップ4:語り合った思い出から「これからの二人の楽しみ」のヒントを探す
- お互いに楽しかった思い出を語り、感想を共有し終わったら、そこからこれからの二人の時間のヒントを探してみましょう。
- 例えば...
- 旅行の思い出が楽しかったなら、「次はどこか近場に日帰りでも行ってみようか?」
- 一緒に何かを作った思い出があるなら、「何か共通の習い事を始めてみるのはどうかな?」
- 自然の中で過ごした思い出が楽しかったなら、「週末に近くの公園を散歩してみる?」
- 美味しいものを食べに行った思い出なら、「今度、二人で料理教室に行ってみる?」
- 過去の楽しかった経験に共通点がないか、二人の興味の方向性などを探ってみましょう。
ステップ5:見つけた楽しみを具体的にしてみる(任意)
- もし何か「これからの二人の楽しみ」になりそうなアイデアが見つかったら、もう少し具体的に話し合ってみましょう。
- すぐに実現できる小さなことから、「いつかできたらいいね」という大きな夢まで、自由にアイデアを出し合ってみてください。
- 話し合った内容を紙に書き出しておくと、忘れないだけでなく、具体的な目標として二人の楽しみが増えるきっかけになります。
このワークを行う上でのヒント:
- 完璧を目指さない: 上手く話せなくても、思い出せなくても大丈夫です。気楽に始めてみましょう。
- 「聴く」ことを大切に: 相手の話を丁寧に聴くことで、相手への理解と共感が深まります。
- ポジティブな雰囲気を: 楽しかった思い出に焦点を当てることで、自然と前向きな気持ちになれます。
- 小さな一歩から: 最初から多くのことを期待せず、まずは一つの思い出から話し始めてみましょう。
- 継続してみる: 一度だけでなく、時々このワークを行ってみましょう。思い出はたくさんありますし、その時の気持ちや状況によって感じ方も変わります。
その他の簡単な会話のきっかけ
このワークが少し難しいと感じる場合や、日々のちょっとした会話を増やしたい場合には、こんな簡単な習慣から始めてみるのもおすすめです。
「今日の小さなよかったこと」を3つ話す
- 寝る前や夕食の時間など、一日の終わりに二人でそれぞれ「今日あった小さなよかったこと」を3つずつ話してみましょう。
- 「美味しいコーヒーが飲めた」「散歩中に綺麗な花を見つけた」「電車に座れた」など、どんなに些細なことでも構いません。
- 日常の中のポジティブな側面に目を向ける習慣がつき、自然と会話が増えます。
「最近気になっていること」をシェアする
- ニュース、テレビ番組、本、お店、趣味など、最近個人的に気になっていることや興味があることをお互いにシェアしてみましょう。
- 「この番組面白いらしいよ」「最近、〇〇に興味があるんだ」など、自分の世界を少し相手に見せることで、意外な共通点が見つかるかもしれません。
まとめ:二人で紡ぐ、これからの時間
「関係性ワークショップ」では、パートナーとの関係をより良くするための様々なヒントやワークをご紹介しています。
過去の楽しかった思い出を振り返ることは、単に懐かしい話をするだけでなく、お互いの価値観や喜びの源を再認識し、これからの二人の時間をどう創造していくかの大切なヒントになります。
今日ご紹介したワークは、あくまで一つのきっかけです。大切なのは、パートナーと向き合い、お互いを理解しようとする気持ち、そして「これからの二人時間をより良くしていきたい」という願いです。
完璧を目指す必要はありません。小さな一歩から、お二人のペースで始めてみてください。過去の「楽しかったね」の積み重ねが、きっとこれからの「これもいいね」という未来につながっていくでしょう。