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パートナーと「最近気になること」をシェアする簡単会話ワーク

Tags: 会話, 関係改善, 夫婦, コミュニケーション, 簡単ワーク, シニア, 日常

会話が減ってきたと感じていませんか?

お子様が独立されて、ご夫婦二人きりの時間が増えたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。これまではお子様を通じて会話があったのに、二人きりになると、どうも会話が弾まない、何を話したら良いか分からない、そんな風に感じている方もいらっしゃるかもしれません。

今後の人生をパートナーと楽しく豊かに過ごすためには、お互いの気持ちや考えを知り、理解し合う時間が大切です。でも、改まって深い話をしようとすると、かえって気まずくなってしまうこともありますよね。

そこで今回は、特別な準備は一切不要で、お互いの「今」を知ることができ、会話のきっかけになる簡単なワークをご紹介します。それは、「最近気になること」をシェアするワークです。

「最近気になること」シェアワークとは?

このワークは、お互いが最近ふと「これ、何だろう?」「面白いな」「ちょっと調べてみたいな」と感じたこと、関心を持っていることについて、気軽に話し合う時間を持つものです。大きな話題である必要はありません。日々の生活の中で心に留まった小さなことから、ニュース、趣味、健康のことまで、どんなことでも構いません。

このワークを行うことで、お互いが今、何に関心を持っているのか、どんなことに心を動かされているのかを知ることができます。それは、まるで新しい扉を開けるように、お互いの知らなかった一面を発見するきっかけになるでしょう。そして、そこから自然と会話が生まれ、弾んでいくことが期待できます。

ワークの目的

必要なもの

ワークの具体的な手順

誰でもすぐに始められる簡単な4つのステップです。

ステップ1:始める準備をする

まずは、パートナーと一緒に落ち着いて話せる時間と場所を選びましょう。リビングのソファでコーヒーを飲みながら、散歩しながら、夕食の後など、リラックスできる時間帯がおすすめです。お互いに「今からこのワークをやってみようか」と声をかけ、同意を得てから始めましょう。

ステップ2:テーマを共有する

「今日は『最近気になること』について、お互い話してみようか」とテーマを共有します。難しく考えず、「ふと頭に浮かんだこと」「ちょっと気になっていること」で良いということを確認し合いましょう。

ステップ3:それぞれ「気になること」を考える

それぞれ、最近気になっていることをいくつか思い浮かべてみましょう。

大きなことでも、本当に小さなことでも構いません。いくつか思いついたら、もし必要ならメモ用紙に書き出してみましょう。書き出すことで、頭の中が整理されやすくなります。

ステップ4:お互いにシェアし、耳を傾ける

準備ができたら、交互に「最近気になること」を一つずつ話してみましょう。話す人は、なぜそれが気になっているのか、それについてどう感じているのかなどを加えて話すと、相手に伝わりやすくなります。

聞く人は、相手の話を最後まで丁寧に聞きましょう。途中で遮ったり、自分の意見を押し付けたりせず、「へぇ、そうなんだね」「面白いね」と相槌を打ちながら聞きます。話を聞いて疑問に思ったことがあれば、相手が話し終えた後に質問してみましょう。質問をすることで、会話がさらに広がっていきます。

話すこと、聞くことを順番に行い、お互いが気が済むまでシェアし合いましょう。

ワークを行う上でのヒント

ワークを続けるための工夫

一度やってみて「面白かったね」「またやってみようか」と感じたら、ぜひ続けてみてください。週に一度、月に一度など、無理のない頻度で定期的に行う習慣にすると良いでしょう。続けることで、お互いの変化にも気づきやすくなります。

また、このワークから生まれた話題を、後日一緒に調べてみたり、実際に行動に移してみたりするのもおすすめです。例えば、気になったお店に一緒に行ってみる、話題の映画を一緒に観てみるなど、二人の新しい楽しみにつながるかもしれません。

まとめ

「最近気になること」をシェアするワークは、難しく考えず、日常の延長線上で始められる簡単なコミュニケーション方法です。このワークを通じて、会話が苦手だと感じていた方も、自然な形でパートナーと話し始めるきっかけを掴めるはずです。

お互いの「今」を知ることは、これから先も長く続くお二人の関係を、より温かく、より豊かなものにしてくれるでしょう。ぜひ、パートナーと一緒に気軽に試してみてください。きっと、穏やかで心地よい二人の時間が生まれるはずです。