パートナーと知るお互いの『小さな得意』これから一緒にやってみたいこと
今後の二人時間、もっと心地よく過ごすために
お子様が独立され、パートナーと二人きりの時間が増えたという方もいらっしゃるかもしれません。これからの人生を共に歩む上で、お互いをより深く理解し、会話を弾ませ、充実した時間を過ごしたいとお考えになるのは自然なことです。
しかし、長年一緒にいると、つい新鮮さが失われたり、「今さら何を話せばいいのだろう」と感じたりすることもあるかもしれません。会話が減ると、お互いの考えていることや、日々の小さな変化に気づきにくくなってしまうこともあります。
そこで今回は、特別な準備や難しいスキルは一切不要で、ご自宅で気軽に実践できるワークをご紹介します。お互いの「小さな得意なこと」を共有し、そこから新しい会話や、一緒に楽しむことのきっかけを見つけることを目的としたワークです。
「お互いの『小さな得意』発見&共有ワーク」のご紹介
このワークは、日常生活の中であなたが「なんとなく得意だな」「これは人より少しうまくできるかもしれない」と感じている、ごく些細なことをパートナーと共有し合うことで、お互いの新たな一面を発見し、会話を活性化させるためのものです。
このワークの目的:
- パートナーの意外な一面を知り、新鮮な発見を得る
- 互いへの関心や理解を深める
- 会話のきっかけを自然に作り出す
- これから二人で一緒にできることのヒントを見つける
必要なもの:
- 紙とペン(任意。話すだけでも構いません)
- リラックスできる時間と場所
ワークの具体的な手順:
このワークは、お二人で順番に、あるいは同時に行うことができます。難しく考えず、気楽に取り組んでみてください。
ステップ1:自分の「小さな得意なこと」を考えてみましょう
まずは、あなた自身が「これならちょっと得意かな」「人に褒められたことがある」「やっていて楽しい」と感じる、ごく小さなことをいくつかリストアップしてみましょう。
例: * 美味しいお茶を淹れるのが得意 * 簡単な家庭菜園で野菜を育てるのが得意 * 散歩中におもしろい場所を見つけるのが得意 * 部屋の片隅をきれいに片付けるのが得意 * 簡単な修理やDIYが得意 * 昔の出来事をよく覚えている * 人に何かを教えるのが得意(簡単なことでOK) * 特定の料理や飲み物について詳しい * 本の面白い部分を見つけるのが得意 * 道に迷わず目的地に着くのが得意
大きなことである必要はありません。「これくらい誰でもできる」と思うようなことでも、あなたにとっては得意なことかもしれません。遠慮なく、思いつくままにいくつか挙げてみてください。紙に書き出してみるのも整理しやすくておすすめです。
ステップ2:お互いの「小さな得意なこと」を共有し、質問し合いましょう
お互いにリストアップしたもの(または考えたこと)をパートナーに話してみましょう。そして、相手の得意なことについて、ぜひ積極的に質問してみてください。
例えば、パートナーが「美味しいコーヒーを淹れるのが得意」と言ったら、「どんな豆を使うの?」「美味しく淹れるコツは?」「いつ頃から得意になったの?」など、興味を持ったことを聞いてみましょう。
話す側は、得意になったきっかけや、その得意なことをする時にどんな気持ちになるかなどを話してみるのも良いでしょう。
ステップ3:相手の得意なことで、自分が「やってみたい」と思ったことを伝えてみましょう
パートナーの話を聞いて、「面白そう!」「私もやってみたいな」「教えてほしいな」と思ったことがあれば、素直に相手に伝えてみてください。
例えば、「あなたがコーヒーを淹れるの、一度見てみたいな」「今度、部屋の片付け方、少し教えてくれる?」「一緒に散歩に行って、面白い場所を探してみたい」など、具体的に伝えてみましょう。
伝えることで、相手は「自分の話に関心を持ってくれた」と感じ、嬉しく思うはずです。
ステップ4:二人で「これから一緒にやってみたら楽しそうなこと」を話し合ってみましょう
ステップ3で伝えた「やってみたいこと」や、そこから発展して「二人で一緒にやってみたら楽しそうだな」と思うことについて話し合ってみましょう。
例えば、「じゃあ、今度一緒にコーヒー豆を買いに行ってみようか」「週末に一緒に近所を散歩してみる?」「二人で簡単な家庭菜園を始めてみるのもいいかもね」など、実現可能な小さな計画を立ててみるのも楽しいかもしれません。
すぐに何かを「一緒にやらなければならない」わけではありません。話し合う過程そのものが、会話を増やし、二人の関係を深める良い機会となります。
ワークを続けるためのヒント
- 完璧を目指さない: このワークはゲーム感覚で楽しむことが大切です。うまく話せなくても、たくさんの「得意」が見つからなくても大丈夫です。
- 相手を否定しない: どんなに小さな得意なことでも、それを挙げた相手の気持ちを尊重しましょう。「そんなこと誰でもできる」といった否定的な言葉は避け、「へえ、そうなんだ!知らなかった」というように、関心を示す姿勢が大切です。
- 優劣をつけない: 得意なことのレベルに優劣はありません。お互いの違いを楽しむくらいの気持ちで臨みましょう。
- 義務にしない: 「週に一度必ずやる」のように義務にしてしまうと、負担になることもあります。気が向いたときに、リラックスして取り組むのがおすすめです。
- 日々の会話に繋げる: ワークで見つけた相手の「小さな得意」を、普段の会話の中で思い出してみましょう。「そういえば、〇〇さんはこれが得意だったね」と話題にするだけでも、会話が弾むことがあります。
このワークがもたらす効果
「お互いの『小さな得意』発見&共有ワーク」を実践することで、以下のような効果が期待できます。
- 会話が増える: 相手への関心が高まり、自然と話したいことが増えます。
- お互いの理解が深まる: 知らなかった一面を知ることで、相手への理解が深まります。
- 新鮮さが生まれる: 長年の関係性の中に、新しい風が吹き込みます。
- 尊敬や親愛の念が育まれる: パートナーの得意なことを見ることで、尊敬の気持ちや、改めて「この人と一緒にいてよかったな」という温かい気持ちが生まれることがあります。
- 共通の楽しみが見つかる: 一緒に何かをするきっかけが見つかり、二人の時間をより豊かにすることができます。
まとめ
パートナーと知るお互いの「小さな得意」は、今後の二人時間における豊かな会話と、新しい楽しみの扉を開く鍵となり得ます。難しく考えず、まずはあなたの「小さな得意なこと」を一つ、パートナーに話してみることから始めてみてはいかがでしょうか。
このワークが、お二人の関係性をより温かく、より豊かなものにするための一助となれば幸いです。ぜひ、パートナーと一緒に、お互いの「小さな得意」を発見する楽しい時間を過ごしてみてください。