心が温まる パートナーとの楽しい思い出を語り合うワーク
パートナーとの時間、もっと心温まるものにしませんか?
お子様が独立され、パートナーと二人きりの時間が増えた方もいらっしゃるかもしれません。これからの人生を共に歩むパートナーとの関係を、さらに心地よく、豊かなものにしたいと感じている方もいるのではないでしょうか。
一方で、長年一緒にいると、どうしても会話が日常の確認事項だけになったり、「今さら話すこともないな」と感じたりすることもあるかもしれません。以前のような弾む会話が減り、少し寂しさを感じている方もいると聞きます。
今後の人生を共に楽しく過ごすためには、お互いを理解し、心を通わせる時間がとても大切です。特別なことではなく、日々の暮らしの中で、少し意識するだけでできることがあります。
この記事では、パートナーとの関係性を温かく育むための、簡単で心に寄り添うワークをご紹介します。
なぜ「楽しい思い出」を語り合うことが大切なのでしょうか?
長い時間を共に過ごしてきたお二人には、たくさんの歴史があります。その中でも、楽しかったこと、嬉しかったこと、二人で笑い合った瞬間を振り返ることは、お互いのポジティブな側面を再認識し、感謝や愛情の気持ちを呼び起こす素晴らしい機会となります。
ネガティブな出来事について話し合うよりも、楽しい思い出に焦点を当てる方が、心穏やかに、そして自然と笑顔で取り組むことができるでしょう。これは、これからの二人の時間をより楽しく、前向きなものにするための確かな一歩となります。
ご紹介するワークは、特別な準備や難しいスキルは一切不要です。ご自宅で、リラックスした気持ちで試すことができます。
心が温まる「楽しい思い出共有ワーク」
このワークの目的は、お互いの「楽しい思い出」を共有することで、ポジティブな感情を分かち合い、二人の絆を再確認することです。
目的: * パートナーとのポジティブな記憶を共有する * お互いへの感謝や愛情を再認識する * 会話のきっかけを作る * 二人の関係性の良い側面を改めて感じる
必要なもの: * 特にありません。お二人がリラックスできる空間があれば大丈夫です。 * もしよろしければ、思い出を書き出すための紙とペンを用意しても良いでしょう。
手順:
さあ、始めてみましょう。まずは二人で「このワークをやってみようか」と声をかけ合うところから始めてみてください。
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思い出を心に浮かべる時間を持つ(または書き出す)
- お二人それぞれが、これまでの人生で「パートナーと一緒に経験して、特に楽しかったな」「嬉しかったな」「心が温まったな」と感じる思い出をいくつか心の中で思い浮かべてみましょう。
- 旅行に行った時のこと、共通の趣味を楽しんだ時、美味しいものを一緒に食べた時、何気ない日常の中での出来事、初めて出会った頃のことなど、どんな小さな思い出でも構いません。
- もし紙とペンがあれば、思い浮かんだ思い出のキーワードを書き出してみるのもおすすめです。5分から10分ほど、静かな時間を取りましょう。
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思い出を一つ話してみる
- どちらか話しやすい方から、思い浮かんだ思い出を一つ選んで話してみてください。
- 「あの時、〇〇へ旅行に行ったのが楽しかったね」のように、まずは簡単に思い出を伝えます。
- 次に、「なぜそれが楽しかったのか」「その時、どんな気持ちだったのか」を、できるだけ具体的に話してみましょう。例えば、「あの景色が本当に綺麗で感動したんだ」「あなたがすごく喜んでいた顔を見て、私(僕)も嬉しくなったんだ」のように、自分の気持ちを添えると、より心に響きます。
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相手の話を丁寧に聞く
- 話を聞く側は、パートナーの話にじっと耳を傾けてください。途中で遮らず、最後まで聞きましょう。
- 話が終わったら、「そうだね、あの時は本当に楽しかったね」と共感する言葉を伝えたり、その思い出について自分が感じていたことや覚えていることを話したりしてみてください。
- 「あなたがそんな風に思ってくれていたなんて知らなかったよ、嬉しいな」といった感想を伝えるのも素晴らしいことです。
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交代して話し、聞く
- 今度は交代して、もう一人が自分の楽しい思い出を一つ話します。話す側はステップ2のように話し、聞く側はステップ3のように丁寧に聞きましょう。
- お互いに2つ、3つと、無理のない範囲で思い出の共有を続けてみてください。
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ワーク全体を振り返る
- いくつか思い出を共有し終えたら、「このワークをやってみてどうだった?」「何か気づいたことはある?」といった問いかけをしてみてください。
- 「あなたが覚えていてくれたことが嬉しかった」「改めて、楽しい時間をたくさん過ごしてきたんだなと感じた」「あなたの新しい一面を知ることができた気がする」など、素直な気持ちを伝え合ってみましょう。
ワークを行う上でのヒントと続け方の工夫
- リラックスできる雰囲気で: テレビを消し、お茶でも飲みながら、心穏やかな時間を選んでみてください。
- 批判や否定はしない: 相手が話す思い出に対して、「そんなこともあったね」と受け入れ、否定的な言葉を使わないようにしましょう。
- 小さな思い出も大切に: 特別なイベントだけでなく、日常の中での小さな楽しい瞬間を共有するのも良いものです。「二人で散歩中に見かけた猫が可愛かったね」「一緒に作った料理が美味しくできたね」など、ささやかな思い出も立派な共有テーマになります。
- 無理強いしない: パートナーがあまり話す気分ではないようでしたら、無理強いはせずに、また別の機会に誘ってみてください。続けることが大切です。
- 書き出す習慣も: 毎日の終わりに、「今日あったパートナーとの楽しい出来事」をメモする習慣をつけると、思い出が見つけやすくなります。
このワークがもたらすもの
この「楽しい思い出共有ワーク」を実践することで、お二人の間に温かい感情が流れ、会話が自然と増えていくのを感じられるでしょう。お互いの過去の喜びを知ることは、現在の関係性を肯定し、未来への希望を育むことにつながります。
デジタルツールを使わずに、ただお互いに向き合い、声を聴き、心を通わせるこのシンプルな時間は、きっとお二人の関係性をより深く、より豊かなものにしてくれるはずです。
これからの人生、パートナーと心を寄せ合い、笑顔で過ごす時間が増えることを願っております。まずは、今日か明日にでも、パートナーに「昔の楽しい思い出の話、少ししてみない?」と優しく声をかけてみてはいかがでしょうか。